三筋山・ジオパーク。経済

三筋山・ジオパーク・経済　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　増山明夫(伊豆のやまなみ景観研究会)

　三筋山に風力発電風車建設となれば、景観・公害・災害が問題になるだけでなく、
河津町・東伊豆町の未来の経済的損失が大変大きいはずだ。
　なぜなら、三筋山が現在の状態でジオパークとなれば、東京・横浜からの数百単位
の学生・生徒宿泊が期待できるからだ。
　　
　三筋山ほど「学生・生徒の見学旅行」つまり「林間学園・移動教室・文化部合宿」
に優れた場所が日本国内にあるとは思えない。
　　景観が平ヶ岳や巻機山、苗場山など日本百名山に選定された諸高山に似て素晴ら
しく、2つの爆裂口、4つの湿原、多数の崩壊地などのジオサイトがあり、花の百名山
旧版に選定され、鳥の観察会がしばしば開かれる・・・つまり学習要素が大変多い。
　　重い荷物と一日半乃至二日間の歩行を必要とするそれらの高山と異なり小型車を
使えば頂上まで10分、大型車でも河津側の温泉近くのゲートを開ければ、芝原湿原経
由徒歩1時間で頂上に立つことができ、幼稚園児でも容易に登る事ができる。

　　林間学園・移動教室では「学習を含むハイキンク゛」が必要であり、ただ登山が
できるだけという山は不適である。　東京や横浜の区教育委員会、市教育委員会に宣
伝をすれば、近距離で費用が安く済むこともあり、大歓迎されるのではあるまいか。
　学校行事だから不景気の影響を受けない。
　林間学園が実現し、多数の教員・生徒に三筋山の良さが理解されれば、自然に高校
・大学の文化部合宿も行われるようになり小規模旅館・民宿にも経済的恩恵が及ぶの
ではなかろうか。　また林間学園で雨が降れば下田や伊東の町の見学となるから下田
や伊東にも恩恵が及ぶのではなかろうか。